2020年01月27日
1月24日(金)にNPO法人フリースクール協会主催の第2回研鑚セミナーに参加しました。
今回のテーマは、『「起立性調節障害」~患者との交流を通じて』という基調講演が行われました。
NPO法人起立不耐症と起立性調節障害の会の理事長であります高木修造氏がご登壇され、起立性調節障害の理解について、医学的な側面からそして当事者としての側面から、事例を交えてお話をして下さいました。
日々留学のご相談にお越しになるお客様や、学びリンクさん主催の「通信制高校があつまる合同相談会」の会場でご相談をお受けする方の中に、この「起立性調節障害」で悩んでいるお子さまそしてその保護者さまが多いのが現実です。そして、実際にそのお子さまが留学を実現していること、そしてその後の生活がガラッと変わっていること、その答えが少し分かったように思います。
ただ、なんでもそうですが…不登校になる理由、学校が嫌になる理由、人それぞれです。「不登校というのは〇〇で治す」の特効薬がないように、その子のことをしっかりと分かってはじめて対処することができるものと思います。ましてや、この起立性調節障害のように「朝なかなか起きられない」という症状を見るや否や「単なるなまけだ」と決めつけてしまっている保護者さまや学校の先生がまだまだいる現実もある一方で、「朝起きられない」という毎朝の状況を聞くだけの問診で「起立性調節障害である」と診断してしまうお医者さんもいるという現実があることを知り、驚きました。
後者のケース(問診だけで診断する)については、この疾患の専門医が少ないことで、このような診断を受けて不要なお薬の処方もなされていて、なかなか症状はよくならず、成人を迎えるころにはこの疾患も落ち着いてくるケースもあるようなので、「その」診断の結果で改善されたわけではなく、「時期」で少しづつ改善されているケースも散見されるようなのです。
私たちターニングポイントは、留学のご相談をお受けするときに「カウンセリングシート」に簡単に「持病の有無」について問うています。その欄に「起立性調節障害」や「OD」と記載のあるケースは度々あります。この書き込みについては、「診断されてますか?」と伺っています。そうすると、「診断はされていませんが、症状を見るとおそらく…」という保護者さまの「見立て」であるケースも少なくはありません。お子さまのことを第一に考え心配し、いろいろと調べた結果、そこに辿り着いているのでしょう、きっと。これも専門医が少ないことの弊害かも知れません。保護者さまの「見立て」だけではなく、「問診での診断」ではなく、しっかりとした「検査」を受けることも大切だと感じました。
それでも、「朝起きられない」=「なまけ」ではない。
それほど単純な話ではないのです。この起立性調節障害のような症状の裏には「ココロの心理」が働き、朝起きられないことにつながっているのかも知れません。それは、学校に行きたくない理由があるのと同時に起き上がることが出来ないほどの苦痛(身体的疾患)が襲ってくるというケースです。
このケースの場合は、日常の生活から離れることでその子の症状が改善することは、私たちも留学を通してたくさんのケースを見てきました。
(起立性調節障害のお子さまの留学を振り返る動画はコチラから)
「検査を経て診断された」場合、どんな留学ができるか、適しているか一緒に考えて参りましょう。「問診だけで診断された」場合、しっかりと「検査」をお受けになることも大切であると共に、環境が変えてくれることもありますので、留学の可能性をお伝えさせて頂ければと思います。
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日本の学校が合わない、日本の学校が苦手な子どもたち、不登校の子どもたちを、優しく温かく迎えてくれる海外の子どもたちと学校生活を送ることで、きっと、「自分の居場所は日本だけではない」と感じることと思います。それは、世界には様々な学校が存在しています。百聞は一見に如かず(Seeing is believing)、世界の見え方、自分の向かう先がガラッと変わる瞬間が、留学した先にはあると思います。
そんな皆さんの人生のターニングポイントに寄り添えたらと思います。
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