起立性調節障害(OD)からの留学

 「起立性調節障害」と聞いてご存知の方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?「障害」というワードがあることで、ハンディキャップを持った方のことと感じる方も少なくないと聞きます。

 起立性調節障害(以後、OD)とは、小学校高学年から高校生の思春期の時期に発症することが多く、その発症率は全体の10%いると言われています。10人に1人いるということです。また、不登校になっている子どもたちの中の30%から40%がこの疾患に悩まされているとも言われています。

 ODは、自律神経の不調が要因であることが分かってきました。体を活性化させて血圧を上げる「交感神経」と、体を休めて血圧を下げる「副交感神経」のバランスが崩れ、起き上がった際、体や脳への血流が少なくなり、頭痛や立ちくらみ、全身の倦怠(けんたい)感といった症状が出るようです。朝起きにくく午前中の体調が芳しくなく、午後には回復してくることから、周囲からは「怠け」や「さぼり」と見られ誤解されることが多いのです。

 私たちターニングポイントにとって、この疾患はとても身近でありますが、先に述べたようにあまり知られていない、本人もご家族の方も気付いていないというケースもあるように感じています。それは、その症状に個人差があることと、午後になると回復してくることや、年齢を重ねていくうちに症状が見られなくなることもあるからだとも言われています。また、この疾患の専門医もまだまだ少ないことから、しっかりとした診断が受けられずに問診のみでODである、ODではないと診断されるケースもあるようですので、 見立てだけではない診断をお受けになることをお勧めいたします。

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~患者との交流を通じて』に参加しました
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『起立性調節障害からの留学』の実態を調査

 右のグラフをご覧ください。このグラフは2019年1月から2020年3月までの間に、私たちターニングポイントを通して海外留学を実現したお子さまの保護者さまにアンケートを取った「起立性調節障害の実態」結果です。
(「ODではない」の回答は、ODではないとお答え頂いたわけではなく、無記入またはカウンセリング時にその疾患に触れられなかったケースも含みます。)

 私たちターニングポイントを通して留学したお子さまの多くは、日本の学校に馴染めず不登校となっていましたが、そのうちの20%のお子さまが起立性調節障害(OD)と診断を受けていました。また、15%の方は症状などから「ODではないか」と思いながらも診断を受けずに悩んでいる方であり、35%の方がODまたはODではないかと思われるお子さまであることが分かりました。

 起立性調節障害を専門にする先生や親の会の方々にお話を伺うと、身体的な疾患は、お薬の服用などで整えて行く必要はあるが、心理的な要素には「環境を変える」というアプローチ、いわゆる「海外留学」という選択もあるようです。 特に、天候も安定している国や地域(カラッとした空気)は最適であるのと、朝のフライトの飛行機に乗って数時間後に現地に到着しまた朝を迎えるような「時差」がある国や地域ではなく、夜のフライトで機内で睡眠をとり現地に到着した時には朝を迎えるような「時差のあまりない」国や地域への留学であれば、初日から体調を崩すことも比較的少なく、心理的負担も少なくて良いのでないかとも言われています。

 国や地域の違いはお分かりいただけたと思いますが、そもそもその体調で留学が実現できるのかという点で不安が残るかもしれません。「海外に行ったはいいものの朝起きられず、ずっとベットの中にいた」というのでは意味がありません。留学すれば朝起きられるようになるものでもありません。

 身体的な部分は専門医の先生の診断そして処方にお任せするとして、心理的な部分としてお子さまが本来持っている「生きるチカラ」に気付き、留学を通して今までとは違う自分、挑戦する自分になれるように、私たちが提供する出発前の「国内サポート」で、お子さま一人ひとりに寄り添い、慌てず焦らずお子さまのペースに合わせ、留学への気持ちを醸成していきます。

朝は自分で起床し朝食の準備も行い、毎朝学校に通っています

 先の統計のデータに現れた男女ほぼ同数のお子さまたちは、毎朝自分で目覚ましを掛けて起床し、自ら朝食の準備をして、遅刻することもなく学校に通っています。日本にいたときにはお昼過ぎまでベットから出られなかったお子さまが、真っ黒に日焼けした写真を保護者さまにお送りすると、「うちの子が!」と驚かれることも少なくありません。

 もちろん症状には個人差がありさまざまです。留学カウンセリングの中で症状を伺い、診断の有無、服用薬についてなどもお伺いすることもあります。また、かかりつけのお医者さまにどのような留学であるか、どのような国や地域であるかなどの説明も必要に応じて、保護者さまに代わって留学の専門機関であるターニングポイントが直接先生に伝えることも行っております。お気軽にご相談ください。


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 留学に「挑戦してみよう」「挑戦する気持ちを応援したい」というお気持ちが少しでもあるならば、一緒に「留学の可能性」「環境の良いところで伸び伸びとした海外生活」を探り見つけていきたいと思います。


 先にも述べましたように、多くの起立性調節障害(OD)のお子さまに会ってきた経験、ただ二人として同じ症状や悩みのお子さまがいないことも理解した上で、お子さまに合った海外留学のプランをご提案をいたします。

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